集合論(その3)

 Set という述語を与える。Set[A]と書いて、「Aは集合」と読ませる。1項の原始的述語。このとき、Aは個体。

 Set に関して、公理を与える。

[10] ∀A(Set[A]⇒∀B((B⊂A)⇒Set[B]))
[11] ∀A(Set[A]⇒Set[Pow[A]])
[12] ∀A(Set[A]⇒Set[∪A])
[13] ∀A∀B((Set[A]∧Set[B])⇒Set[A×B])

 これでは、「集合が存在すれば」という仮定の話で終ってしまうので、始まりの集合を与えねばならない。

[14] ∃x(∀y(¬(y∈x)))

 [14]から新しい個体が生み出される。φと書いて、「空集合」と呼ぶことにする。

[15] Set[φ]

[16] ∃x((φ∈x)∧∀y((y∈x)⇒∀z((z∈y)⇒(z∈x))))

 [16]から新しい個体が生み出される。Nと書いて、「自然数全体」と呼ぶことにする。(何か足りない気がする。カントルの超限順序数全体になりそうな気がするが、強行する)

[17] Set[N]

 後、数学的帰納法とか、選択公理などを公理に追加して、終わりたいが、なんだか、能力の限界に達したような気がするので、これでおしまい。

 では。またの機会に。